「浄化槽(じょうかそう)」という言葉を皆さんお聞きしたことがあるでしょうか?
現在都心部などにおいては公共下水道が網の目のように張り巡らされている地域がほとんどです。
ですが、郊外エリアに目を向けると未だに公共下水道が整備されていない場所というのも数多く存在しています。
このような地域で下水の処理に利用されているのが「浄化槽」という設備になります。
住宅などから排出される生活排水を環境への影響を考慮したうえで「何らかの方法で下水の浄化を行ってから放流を行うべきでしょう」という観点から導入されたのがこの浄化槽になります。
地中に2~3つの連なるタンクを埋め込み、宅内から排出された水を微生物の力や塩素の力で浄化してから、河川や用水路へ排出する仕組みとなっています。
また、浄化槽法という法律により、「浄化槽が正しく機能しているか」を調べるための保守点検を年に4回ほど行わなければなりませんし、タンク内の汚泥を除去する清掃も年に1~2回行う必要があります。
なにせ微生物を使っての生物相手の設備なので、きめ細やかな点検が必要になってくるのです。

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